エンジニアFPの思考ブログ

FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を持つエンジニアが家計・家族・仕事において考えた内容を書いていきます。

「持ち家 or 賃貸」で迷ったら考えるコト

家族を持つと、持ち家か賃貸か迷う人が多いと思います。

私としては、ここ数年での持ち家の購入は基本的にオススメしません。

理由は 供給過多の状況が続いており、価格の下落が予想されるためです。野村総合研究所の調査によると33年には空き家率が30%に達するそうですし、また2019年問題や2022年問題も騒がれています。

 

とは言っても家は欲しくなりますよね。

そんなときは下記①~③を考えてみてはいかがでしょうか?

 

 ①まだまだ長期間(15年以上)働く予定か? (Noの場合、②は不要)

 ②職場の移転を余儀なくされた場合、最寄りに転職できる会社・事業があるか?

 ③将来家や土地を相続する可能性はあるか?

 

①でYesの人は、家を購入しても、職場が変わり、泣く泣く手放すリスクがありますよね。多くの地域において売却価格が購入価格よりも下がると思いますし、各種手続きの費用も馬鹿になりません。ただし、在宅勤務可能な職種の場合は、①はあまり考えなくても良いかもしれません。

②は、職場が変わるリスクへの対応ができるかです。同業種がひしめき合っている地域に家を購入するのであれば、職場が変わることになった場合でも、転職して購入した家に住み続けることができますね。もちろん転職は簡単ではありませんが、リスク対策として考えておいても良いと思います。

③はどうせ相続する土地や家があるなら、今は無理に土地や家を買わずに、相続するまで賃貸で待つという提案です。相続して使用しませんというのはただの負債となります。相続した後にしっかりと貯めた頭金で家を建てるというのも選択肢として持っておいても良いと思います。

 

 

いかがでしょうか?家を購入する気が失せる人もいるかもしれないですね。

ただし、大きな買い物なので、安易に決めるものではないと思います。

 

ちなみに私は①:Yes、②:No、③Yesの30代のエンジニアですが、当面は購入せずに賃貸で暮らし、50歳くらいになったら自分のこだわりを存分に詰め込んだ一軒家を購入したいと思っています。そのときの市況や私のライフスタイル、私の考え方にもよりますけどね。